序章 帰ってきた少女

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新幹線のアナウンスで目を覚ますと、窓の外には懐かしい風景が広がっていた。 「うゎあ……」 ちょうど満開を迎えた桜が、綺麗に咲き誇っている。 桜が有名なこの小さな町で、あたしは幼少期を過ごした。 「……2人とも、元気にしてるかなぁ?」 流れる町並みを眺めながら、下車準備を始める。 幼馴染みに会うのは、10年ぶり。 あたしのこと……覚えているかな? それに、あの約束も……。 期待7割不安感3割で、あたしはついに戻ってきた。 「ただいまっ!!桜華町!相変わらずど田舎だなぁ~♪」
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