☆二人の違う嗜好・致命傷

7/8
前へ
/41ページ
次へ
「お疲れー」 バイトが終わり、俺はバイト先であるネットカフェを後にした。 弁当チェーン店のクーポン券を握りしめ、その店の前に行くと……。 「「あっ……」」 なんと真奈美ちゃんに会ってしまった。 「真奈美ちゃんも…、その、トレカ目的?」 「違います。夕食を買うためです」 何変な方向に行ってんだよ、と言わんばかりに彼女を訪ねた俺は少し反省する。 真奈美ちゃんの後をついて行く様に店に入った俺はからあげ弁当を注文し、クーポン券を店員に見せた。 運よくアイドルのトレカを手に入れた俺は、一番目に注文する真奈美ちゃんをチラ見する。 どうやら一番人気のからあげかハンバーグ弁当を頼んでるだろう…。 「あの…、真奈美ちゃん」 俺は勇気を振り絞り、彼女を呼んだ。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46人が本棚に入れています
本棚に追加