☆二人の違う嗜好・致命傷

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「何ですか?」 真奈美ちゃんは振り向いてくれた。 「何を買ったの…?」 「デミグラスハンバーグですよ」 当たり前だけど、真奈美ちゃんがアイドル好きではない事に確信した。 「そう…。あ、これ、渡すの忘れたけど、飲んで」 俺は鞄の中から先輩の金で買ったペットボトルのウーロン茶を差し出す。 「ありがとうございます…」 真奈美ちゃんは顔を赤くしながらウーロン茶を手にした。 地味な割には、ツンデレな所があるとは…。 そして。 「じゃあ、また明日な」 「はい」 俺と真奈美ちゃんは店の前で別れた。 そんな俺の欠点は…。 地味専でオタクである事。
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