氷の姫様

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愁「ぁ、れ…?」 可笑しいな、何か頭くらくらする。 愁はシャワーを止めて風呂場を跡にした。 リビングに行くなりキッチンへ向かい冷蔵庫を漁り夕飯の材料を引っ張り出す。 愁「今日は…クリームシチューにしよう…ついでにお弁当も作ろ」 パパッと野菜や肉を切り、圧力鍋へ入れていく。後は鍋の水蒸気が上がるのを待ってルーを放り込むだけ。 愁「次はお弁当…」 玉子焼きに、ウインナー、サラダ、しょうが焼き、別にご飯をよそって、完成。 手抜きだって…?んなもん仕方ないじゃん。俺たいしたもん作れないし。 愁「…誰に言ってんの、俺。虚しい」 使った道具を雑にながしに入れて洗いに入る。 今頃千尋さん、呆れてるかな… 愁「…った」 痛みを感じた人指し指を見ると血が溢れてきている。 …かなり深く切ったな、ぱっくり割れてるよ…。 愁は気に止めることもなく、また作業を開始した。
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