氷の姫様

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         * 愁「どーしよ…」 俺、今千尋さんの部屋の前に居ます。 インターフォン鳴らすだけの作業なんだけども…俺今日かなり荒れてたし顔合わせるのが何か…気まずい、とか思っていたりいなかったり。 愁「…どーしよう、どーしよ」 千尋「お前、怖いんだけど」 きなりインターフォン越しから千尋さんの声が… 愁「千尋さん、いつからそれで見てたの?」 千尋「最初から。飯はまだかって」 …俺は通い妻ですか。家政婦ですか? 愁「…て、見てたなら何か言ってよ!俺の頭の中が大変な事になってたのに…」 ドアが開いてそこから顔を覗かせたのは勿論千尋さん。 愁「…今のは聞いて無かったんだね」 千尋「は?…お、今日はクリームシチューか」 愁「そう、千尋さんの大好物と、サラダもあるから、ちゃんと食べてね」 愁がそう言うと千尋の動きが止まった 千尋「まさか…グリンピース入れてないだろうな?」 愁「……………じゃ、失礼しま…ぐぇっ!」 去ろうとしたら襟を思いっきり引っ張られた。
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