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【千尋の部屋→昇降口】
千尋「あ、そう言えば」
思い出したかのように千尋が口を開いた。
愁「………?」
千尋「お前、今日あれだ、一限目出れなかったわ。」
愁「はい?」
千尋さんの話しによると、転校生が来るらしい。俺に迎えに行けと言うのは理事長からの言い付けだそうだ。
何でかって…?
千尋さんは絶対無視するし、葉月は途中で何処か日当たりの良い場所で寝る。茜は…来たばかりだからこの学園なんて迷路みたいなもんだろう。
愁「…はぁ、このまま行けば良いの?」
千尋「病み上がりなのに悪いな」
絶対思ってないでしょ。
その証拠に千尋の口元には弧が描かれている。
千尋さんには逆らっちゃいけない、これは俺がこの人に出会って十数年で理解した事。
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