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【昇降口→正門】
愁「…面倒くさいなぁ」
早く来ないかな。正門付近のベンチに腰かけ、時計で時間を確認すると調度一限目が始まる頃。
暫くぼーっと空を見上げていると、門の方からガチャガチャと音がした。
愁「…あれか?」
ねぇ、俺の目可笑しくなったのかな。
どでかい正門よじ登って侵入してきた間抜けな黒毬藻が居るんだけども。…楽〇に売りに出したら幾らくらいになるかな?
愁「…君、転校生?」
「…俺の事か?…ですか」
…駄目だ、コイツ。
色んな意味で駄目だ。
敬語もだけど…瓶底眼鏡、もしゃもしゃな鬘。…何か金髪がはみ出してます。
愁「君、転校生でしょ?」
「あ…う、はい。篠原一葉です」
転校生はちびっこで一生懸命に俺を見上げてくる。
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