喧嘩はお外で

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一応ノックして、龍之介の背中をどーんっとね。 龍之介「若…っ?!」 愁「俺は若じゃありませーん」 絶望的な龍之介の目。 …お前の犠牲は無駄じゃないはずだ、……多分。 龍之介を押し込み、扉を少々乱暴に閉め、暫く待つ事五分。 一葉は一体何が起きているのか状況を理解しきれていないのかそわそわしている。 愁「…さて、そろそろ行きますかー」 そっと扉を開けた途端に響く声は言うまでもない。 龍之介「若ーっ!!助けて下さい!!」 半泣きの龍之介を襲ってる理事長本人は満面の笑みを浮かべて此方を見た。 「やぁ愁に一葉。愁…気遣わして悪いねぇ」 愁「いや、別にいいよ。」 龍之介「スルー?!」 何だよ、龍之介煩いなぁ。折角二人っきりにしてあげたって言うのに。 理事長は見ての通り龍之介ラブ。龍之介はいつも"アレ"だから、自分がなれば良いんじゃないか。 まぁ、龍之介曰く、自分には萌えないです! らしいけども。
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