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取り合えず、一葉をクラスへと手を引いて連れていく。
愁「…君、いつまで放心してるつもり?」
一葉「…ぁ、いや、だって」
と言うか、動揺し過ぎて素になってる。
愁「因みに、此処ではあー言うのが普通にあるから。」
慣れろ。そう言うと一葉はまたぽかんとした表情をした。
…あの人は何も知らせずに自分の甥っ子を狼の巣の中に放り投げたって訳か。
…同情?してないよ。だって面白いじゃん
一葉「…如月も、そうなの?」
愁「違うわ。」
即否定。
何を考えているのかと思いきや、そんな下らない事ですか。
なんてやり取りをしているとあっと言う間にAクラスへと着いた。因みに俺はSクラス。
愁「で、此処が君のクラスね」
愁は扉を開けるといきなり一葉を教室へとぶちこむ。
一葉「ぅえ…っ?!」
何故か涙目だったが、気にしない。
あれか、知らない所に一人で来て心寂しいんだろうな。
…まぁ、俺は今忙しいからスルーの方向で。
愁はやっと面倒事が済んだと少し晴れた表情で足早に屋上へと向かった。
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