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千尋「…ん、愁か…」
愁「千尋さん、おはよ」
薄らと目を開けた千尋に愁は反射的に頭に置いていた手を退かした。
千尋「…………」
愁「千尋さん、どうしたの」
千尋「何がだよ?」
愁は不思議そうな顔で千尋をじっと見つめ、首を傾げた。
愁「何か、嬉しそう。」
若干、口元の締まりがいつもよりゆるいよ。
千尋「ん?…あぁ。ちょっと少し、な」
千尋は曖昧に返事をすると、ふわりと笑った。
…駄目だ、これは今日空から槍が降るよ。
正直、ここまで機嫌の良い千尋さん、見たことがないんだもん。
愁「ふーん…まぁ、何でも良いけど…」
良くないけど。
何か凄い気になるけど、千尋さんの機嫌を損ねたら一発アウトだし…。
今は何も聞かないでおこう。
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