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…明日から暫く授業に出ようかな。
愁は誰も居ない廊下を歩きながら外の運動場を見た。体育で野球の真っ最中のようだ。
ピッチャーがボールを投げ、バッターがバットを思いっきりふる。
愁「場外ホームラン」
ボールは見事に当たり、遠くへ飛んでいく。愁はふと足を止めた。
愁「言い過ぎたかなぁ…」
千尋さんを傷付けた。…かもしれない。
でも、千尋さんは俺とは違うから。
俺は臆病者だから
傍に居る事を強く望んでるのに
いざってなると拒絶する。
愁「千尋さんは悪くない」
愁「…悪いのは俺じゃないか」
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