学園ってなんだが響きがいいよね

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桜が散り、もうすぐ梅雨に入る季節のこと。 だんだん緑色の葉が見えてくるようになった。 僕はそんな並木道を歩いていた。 「誰あれ?みたことないね?」 「ん~?でもあれ同じ学校の制服じゃない?」 「この道使うのって私達の学園だけじゃない?」 僕が並木道を歩いていると近くを歩いていた女子がこちらを見ながら何か言っている。 僕は自分のことを言ってるのだと思い、歩くのを止めて彼女達を見た。 「あの~、僕の顔になんかついていますか?」 僕は彼女達にそう問い掛けた。 「え?あ……違うんです!初めて見たような気がしたから……」 「あ~、だからですか。実は僕、今日からこの学園に通うことになったんですよ」 僕と彼女達はそれから少し話してから再び学園に向けて歩き出した。 おっと自己紹介が遅れた。 僕の名前は篠宮 瑞希。この物語の主人公であり、今向かっている星海学園に転校する転校生だ。 まぁ、詳しいことはおいおい説明しよう。
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