日常

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そしてその口から紅蓮の炎を吐き出した。 一気に遺跡の中の温度は上昇し、明るくなる。 通路を埋め尽くす程の炎は躱すのは難しい。 選択したのは、炎を斬ること 間近まで近付いた炎の壁に向け愛剣を振り下ろす。 すると炎は左右に裂け、そのまま炎を斬り裂き、寸前で右に飛んだバルサデーモンの左肩を斬り裂いた。 『な、なんだこの人間は?』 かろうじて握ってるナタの先をこちらに向けて言い放つ。 どうやらこのバルサデーモンは勇者候補と会った事が無いようだ。 勿論答えるつもりが無い俺は未だに燃えている炎の通路を駆けだした。 咄嗟にバルサデーモンもナタを振り下ろして応戦。 炎の通路により躱す事ができないので黒剣で受け流し、そのまま右の脇腹を斬りつける。 流石に身体能力の高いバルサデーモンはすぐに飛び退き、こちらを睨みつける。 今ので終らせようと思ったのだが、受け流した時に体勢が崩れて力が出なかったのと、この巨体のせいでまだ倒せていなかった。 だが傷は深いようで、脇腹からはドス黒い血が大量に流れている。 そして少しづつ後退りするバルサデーモン。 逃がすつもりなど無い俺は再び駆け出した。 『うがぁぁあ!』 バルサデーモンは声を荒げ突っ混んでくる。 ナタを振り抜く、黒剣を振り抜く。 そしてバルサデーモンはその巨体を地面に倒し絶命した。
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