日常

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遺跡を出たのはそれから20分位した後だった。 空には無数に光る星。そして周りは深く暗い森。 腰についてる特殊な小袋から光る結晶の欠片を取り出し、魔力を込める。 すると結晶は光だし、俺の身体を青白い光が包み込む。 次の瞬間その場から俺の姿は消えていた。 周りを高さ100メートル以上の特殊な城壁が直径10キロ程ある円型の街を囲んでおり、その中には大きな光る結晶がある。 その結晶のすぐそばに突然人が現れた。 身長は170位の細身の男。 年は10代後半で、髪は肩につく位の長さで色は黒。 顔は男にしては可愛らしいが、整ったその顔はやる気がないのか、無表情。 そして黒いロングコートに身を包み、腰には剣を差している。 先程まで遺跡にいた男は歩きだす。 中心に向かうに連れ家の作りは豪華になり大きい。 全てが石造りのこの街の名前はアルフィード。 滅び掛けたこの世界の中でも比較的広く人口も多い街になっている。 暗いとはいえ時間としてはまだ早いようで街には人で溢れている。 大通りを歩いている黒剣の男は人ごみを上手く交わしながら街の中心へ向かっている。 15分程すると目的の建物にたどり着きその中に入って行った。
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