日常

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目的の場所に着いた俺はいつものようにカウンターに向かって歩きだす。 「よう、ソラ任務は終わったのか?」 カウンターに座っていたのはゴツゴツした豪快なおっさん。 名前はゴンザレス。 「じゃあ一応戦利品」 腰にある小袋に手を入れその中にあるツノを握りそのまま引き抜いた。 「うげぇ、いつも思うけどその魔道具凄いよな。」 最初の苦いリアクションは小袋から出したバルサデーモンの生首。そして後のリアクションはその大きな生首が小さな小袋から出てきた事に対してだ。 「ゴンさんもあのラ・グールを倒せば良いですよ」 「あんな不気味な奴は俺はごめんだな。 バルサデーモンの方が100倍マシだ。 つーか勝てねえな」 それから簡単な雑談をする。 魔王にまた1つ街を壊された事や、巫女が現れてこの街にいる事。 勇者学園から最強が現れて卒業した事などを話した。 そして報酬を受け取り家に帰ろうと建物から出ようとした時。 「ソラ!」 高く澄んだ女の声、俺の名前を呼ぶ女というのは限られてくる。 ましてはこの場所だとあいつしかいない。 「ひ、久しぶりだなカナ」 振り返り名前を呼び返す。 そこには白と金を基調として作られた西洋騎士風の服を着た女性が立っていた。
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