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朝だ。
陽の光が差し込む部屋で、彼は目を覚ました。
( ^ω^)「ふぁ~……今日もいい天気だお」
寝起きの良い彼は、すぐに身支度を済ませ部屋のドアを開ける。
階段を下る音。
静寂が残る部屋。
その一角にある机の上には、真新しいトロフィーと賞状が無造作に置かれている。
賞状には彼の名が刻んであった。
『内藤ホライゾン』
その下には功績が。
『高校生大会……優秀賞』
階下に降りた内藤は、いつも通りに母親に挨拶をする。
( ^ω^)「かーちゃん、おはようお」
J( 'ー`)し「おはよう、ブーン」
( ^ω^)「ブーンじゃないおー」
J( 'ー`)し「いいじゃないかい……あだ名の方が格好いいと思うよ?」
(;^ω^)「実の親が息子をあだ名で呼ぶのはどうかと思うお……」
いつも通りの朝。
いつも通りの、母が作る美味しい朝御飯をたらふく食べる。
いつも通りの時間に、鞄とスポーツバッグを持って出かけようとするブーン。
その彼を、母が呼び止めた。
J( 'ー`)し「大丈夫なのかい?
先週末の大会でちょっと怪我したって……」
( ^ω^)「これくらいへっちゃらだお!
んじゃ、行ってくるお!」
玄関のドアを開け、自転車にまたがり猛スピードで飛び出すブーン。
これが彼の日常だった。
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