第一話 『少年と彼女』

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ニューソク高校。 都市ニューソクの中心部に近い位置にある高校だ。 ブーンの家からは自転車で20分ほどの距離にある。 途中に坂があるのが不満だが、文句を言っても仕方ない。 やっとのことで坂を上り終え、運動後の気持ちの良い汗をかきながら ブーンは学校へと辿り着いた。 ( ^ω^)「やっぱり運動は気持ちいいお!」 昇降口で靴を脱ぎ、上履きと履き替える。 ふと、自分の足元に目が行った。 ( ^ω^)「お?」 赤い、点々とした液体。 昇降口からここまで、そして更に校舎内に続いている。 (;^ω^)「なんだお、これ……気持ち悪いお」 触ってみる。 ザラリとした感触に、既にそれは乾いているのだと判断できた。 (;^ω^)「き、きっと絵の具か何かだお。気にすることはないお!」 そう結論付け、彼はさっさと教室へ向かうことにした。
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