序章

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―数年後― 風が舞う。 夜の闇に、三日月の下に、冷えた空気の中で。 地は砂。 ニューソクという都市の住宅街にある公園だ。 人気がないその地で二つの影が入り乱れる。 ( ゚∀゚)「ひょぉぉ!!」 川 ゚ -゚)「ッ!」 金属が鳴る音。 続いて、風が追う。 男は黒いロングコート。 女も黒いロングコート。 川;゚ -゚)「がっ……!」 鼻を押さえ、もがくように転がる女。 その指の隙間からは大量の血が流れ出している。 ( ゚∀゚)「不良品が!」 女の襟を掴み、無理矢理に持ち上げる。 川;´-゚)「はっ……はぁ……!」 鼻血を噴き出しながら苦しむ彼女に ( ゚∀゚)「オラ、さっさと出せよ。 テメェが持ち出したのは解ってんだ」 殴る、血飛沫。 殴る、血飛沫。 殴る、血飛沫。
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