第五章 闇の皇帝

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第五章 闇の皇帝 「さっき説明した 六道輪廻。 六道輪廻によって 転生したのが僕なの。 僕は人間だった。 沙羅桜 恭弥。 それが人間だった頃の僕の名前。 人間でも沙羅桜家には、 不思議な力があった。 不思議な力は、僕の中に宿っていたんだ。 そして龍麗ちゃんのお父さんは、沙羅桜 龍弥。 三歳下の弟だった。 色んな事があって… 十歳の頃、僕は誘拐された。 奴隷としてたらい回しされて、十二歳の時に そのまま…死んだんだ。 龍弥もいろいろあって… 母親に捨てられた。 捨てられたのは、骸山だった。 骸山には、千年誓い桜って言う、天界と繋がる大樹があってね… その下で龍弥は、闇ノ神って言う物語を語った。 誓い桜の下だったから 泣きながら語る龍弥の強い念は天界に届いた。 天界の女王は、そんな龍弥が哀れで… 願いを叶えた。 龍弥の語りと言う願いは、現実として現れた。 闇ノ神を知らず知らず… 作り上げた龍弥という 人間は、黒神 レンという 人間に拾われた。 櫻花 樹龍って名を与えられて。 僕という恭弥は、不思議な力のせいで化け物だと 間違われた。 七天神によって僕は 闇ノ神と雪人魚姫の子として転生…いや…生まれたんだ。
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