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第五章 闇の皇帝
「!あぁ。
この首輪?
これはね、!…ごめんね。
話してらんなくなっちゃった。
来るよ。」 ?来るって誰が?
「闇の皇帝。
龍嘉ちゃん、僕の背中に隠れてくれる?」
『え?
どうして?』
「…闇の皇帝となった彼に感情はない。
もしも本当に龍嘉ちゃんを殺せって命令を下したなら…会って早々殺すかもしれないって訳。
間に僕をいれてほしいんだ。」
『…わかった…』
「龍嘉ちゃんも妖魔になったから
闇の皇帝の妖魔力を感じると思うよ?
彼を恐がったら彼が見えなくなる。
目の前が真っ暗闇に包まれるからね?」 黙って頷くリュウカ。
閻魔の背後に立った。
『!あれ…蛇?…いや
龍?』
「龍だよ。
闇の皇帝は櫻花七属召喚って言う術を使ってるんだ。
大きく分けて七ツの属性を持った龍に背中を任せてる。
…本気の時だけ使う技。」 本気の時だけ…
七属召喚…だから七色に別れた龍なんだ。
ん?
背中を任せてるなら
闇の皇帝は?
息を吐いたら白くなった。
『寒い…』
凍える…
「闇の皇帝が近付くと凍るんだよね。
冷気と闇を纏ってるから。」 白い息を吐いて閻魔が言った。
「あー
さみーさみー。」 黎明さんが両腕を裾にしまった。
クロは両腕を摩る。
ハァーっと静寂な空気に響いた。
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