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第一章 『ごめんなさい』
龍麗は、布団に入って声を殺し、泣いていた。
いつの間にか眠り
夢の中に入る龍麗。
『お父さん。』 龍嘉の声がした…
俺は、眠った…夢…だよな。
夢でもいい。
あいつに会えるなら。
「龍嘉…」
名を呼ぶと真っ暗な世界に龍嘉が現れた。
光に包まれた龍嘉。
いつだってこいつが、俺の闇を照らしてくれてたんだ。
あの時から…ずっと。
『ごめんなさい』
ん?どうして謝る?
「どうした?」
『俺…この街にいないよ。
今度はお父さんが、俺を見つけて?』
「あぁ。
待ってろ。」
『うん。』
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