砂利道でキミは

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別れを告げた後 私は後ろを向き 歩き出した 彼女はいつものようにその場で待っていた いつものように私が立ち止まり 振り返り手を振ってくるのを 待っていた 彼女の足音がしなかったから 待っているのは気づいていたんだ けれど 振り返らなかった 立ち止まりもしなかった そして私はいつもの道をいつもとは違う気持ちでまがった それと同時に足音が聞こえた 彼女は帰っていった いつもとは違う足音で帰っていった
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