新学期

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がちゃ。 『あら、悠美ちゃんじゃない』 『遅くにすみません。大希いますか?』 『部屋にいるわよ』 『上がってもいいですか?』 『どうぞ』 私は大希の部屋に向かった。 トントン。 『はい』 『悠美だけど入るよ?』 『………』 えっシカト? 中に入ると大希がベッドに横になってた。 『大希、電話気付かなくてごめんね?』 『…………』 何か喋ってよーっ 私は負けずに話かける。 『怒って…る?』 『………』 もー完璧に怒ってるよ。 『大希、ごめんね?』 『………』 『お願いだから何か喋ってよ』 『今まで男といたのか?』 男? 車乗る所見られてたのかな? 『知也くんは従兄弟だよ?大希が思ってる事なんもないよ?』 『でも男は男だろ?』 『従兄弟だから何もないってばー信じてよ』 『あーくそっ俺格好悪い。お前が男といるだけでイライラする』 『やきもち妬いてくれたの?だったら悠美嬉しいよ?こんなに大希に思われて嬉しいよ?』 『悠美、おいで』 手を広げて私を呼んでいる。 大好きな大希が。
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