第一章

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「それでは試験を始める。制限時間は二時間だが時間以内に終わった者は自由行動とする。それでは始め」 それを合図に一三四は淡々と問題を答え、三十分が経ったところで六割程終わっていた。 (ふぅーあと半分かぁ) 一三四は身体を動かすのは苦手たが、こういった身体を動かさない事は得意だった。 だからなのか昨日の試験の時よりも少し余裕の表情にも見える。 だが、そんな一三四よりも圧倒的に早く終わった者がいた。 遠藤真帆だ。 第二試験で最後だった生徒だが、コンピューター関連になると彼女の右に出る者はいなく、専門教官も舌を巻くほどの情報処理技術を持っている。 そんな事は誰もが知っている為、こんなに早く終わっても驚く者は誰一人としていなかった。
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