第一章

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「一三四善司だよね。四位って凄いじゃん。」 声をかけてきたのは遠藤長太郎だった。 「ありがとうございます」 「あ、それはそうと次の試験はよろしくね」 と言うとその場を去っていった。 一三四は遠藤長太郎の話の意味が分からずにいた。そして二人はこれが初めての会話だった。 一三四は次の試験がある【総合格闘場】に向かうが、その途中でさっき遠藤長太郎の言葉の意味がわかった。 それは次の試験の対戦表が貼り出されていて、一三四の一回戦の相手が遠藤長太郎だったのだ。 対戦表を見た一三四だったが特に表情も変えずそのまま総合格闘場に向かった。 もし他の生徒に絶対に避けたい対戦相手は?と聞くと遠藤長太郎と言う人も多い。 なにせ遠藤長太郎は優勝候補の一人だから。
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