出逢い~手塚~

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彼女はまだ震えていた 相当恐かったのだろう………俺のせいで 思った時には既に俺は彼女を抱き締めていた 彼女は少し抵抗した 腕に力を込めた 「申し訳ない…すべて俺のせいだ…。」 そう囁いた時彼女の腕の力が抜けた 不思議に思って彼女を見ると涙目で見つめていた 「さっきのは只の八つ当たりだ…。なんか羨ましかったんだ…。」 ぼそっと呟いた時彼女は俺の腕を掴んだ 「手塚さんのせいじゃない!!手塚さんはなにも悪くないよ。助けてくれてありがとうございます。」 笑顔だった しかしどこか悲しげな笑顔だった
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