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その日の夜
いつも通り早川は俺の家に来てマッサージをしていた
「腕は完治しましたが一度怪我するとまたしやすいので気を付けてくださいね。あ、あと肩も負担が来ているみたいなのであまり無理しないでください。
本当に完治してよかったですね。おめでとうございます。」
笑顔で言う早川
「無理しているのはお前じゃないのか?」
つい言ってしまった
「な、なにが…ですか?」
目を見開きどもる
「今の言葉…本気で言っているようには聞こえなかった。」
「そんな訳無いじゃないですか!?いままで手塚さんが完治するためにこうやってマッサージとかしてきたんですから…」
そう言う早川は泣きそうな顔をしていた
「き、今日はもう帰りますね!」
その後も彼女の泣きそうな顔が頭から離れなかった
そんな顔させたかった訳じゃない
ただ別れたくないと言って欲しかっただけなのに…
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