episode.2

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8月5日 「ねぇ、祭りに行こうよ!」 夏期講習を終え帰り支度をしていた私。 一緒に来ていた友人の一人が声に顔を上げた。 他の友人達はその言葉に賛成する。 だけど私はすぐに「うん」とは言えなかった。 「優花はどうする?」 隣にいた友人の亜沙美が心配げな顔で訪ねてきた。 「優花~!ドタキャンした馬鹿彼氏なんて忘れな!折角の祭りなんだから、楽しもうよ!」 舞の言葉に、日菜と芽久美がうんうんと頭を振る。 皆、透真と祭りに行けず落ち込む私を心配してくれている。 その気遣いが嬉しい。 「そうだね、行こうか!祭りだしね!」 笑顔で答えると私達は祭りへと向かった。 何軒も立ち並んだ屋台。 独特の空気に否が応にもテンションがあがる。 各自それぞれにかき氷や綿アメを持ちながら歩く。 「――あれ見て!」 ・
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