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楽しかった夏休みが終わり、また学校が始まる。
久しぶりの制服に袖を通す。
朝から強い陽射しの太陽の下、汗を滲ませながら登校した私は舞からある知らせを聞いた。
「……………嘘、でしょ!?」
険しい表情の舞にそんな返事しか返せない。
私が聞いた知らせ、それは透真がらみの事だった。
「いや、マジみたい………本人が言ってるみたいだから……」
「舞、それ聞き間違いとかじゃないの……?」
一緒に登校した亜沙美が舞に訪ねる。
亜沙美自身も話が信じられない様子だった。
「あたしもさっき聞いたからね~。でもさ…何か信じちゃうよね……」
目の前が真っ暗になって、フラつきながら椅子に腰を下ろした。
心は否定しているのに、頭は凄く冷静に状況を整理していく。
「……ハッ……ハハハ……」
小さく笑う私は、いつかこうなるんじゃないかと予想していた。
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