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「ごめん、俺帰らなきゃなんだ。
空子を頼むよ」
「帰るの?
仕事、仕事って、そんなんじゃ空子が寂しいじゃない。
もう少しぐらい、こっちに居れないの?」
来る途中、車の中で鳴った携帯電話。
それが仕事の話だなんて、直ぐにわかる。
「急に入ったんだ。
作家があっての担当だからね。
それに、空子はわかってくれてる」
だから、驚きもしないし、ましてや寂しいなんて、思う筈がない。
「でも‥‥
「大丈夫」」
「おばあちゃんとおじいちゃんが居るし」
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