38人が本棚に入れています
本棚に追加
「……無茶苦茶だね。本当に人間なのか、疑わしくもなるよ。」
タリアスは呟き後ろを見る。山なりに飛んでいて、今から下降する所だろう。
――――彼の思い通りになるのも少々、癪だね。
タリアスは大地に向け弓の様な剣を構え、大地に向けてパニッシャーを乱発する。君が、先に行ってなよ。
タリアスの体がどんどん上に上がって行く。それを見たリュオは、空中で身を捻った。
「……?」
リュオは、何やら両足を前に突き出す。何かを削る様な音と、空気が焦げる様に足下から煙りが上がるのを……雲の近くまで来たタリアスは無表情で眺めていた。
リュオの速度はみるみる内に遅くなり、空中に僅かに止まる。
そして、何かを蹴った。確かに、音がした。
そのままリュオはタリアスに向かって突撃して行く。
最初のコメントを投稿しよう!