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「……やれやれ。」
アエアリスは、タウルスの墓を一人眺めていた。
正義感の強かったアンタが……いったい全体、どうしちまったってんだ?
二区に作られた質素な墓の前。アエアリスは、人通りの無い高原を見渡した。
答えは。もう多分何処にもないのだろう。
「……チッ。」
自分を倒した十二支の一人、天鵬の事を思い出す。どうやら、この二人が相討ったらしい。
よく解らない。どういう経緯だったんだ?
「……。」
ガンマンハットを被り直し。アエアリスは墓に背を向ける。
「オレは。」
一人、アエアリスはポツンと呟いた。
「オレは、アンタの心は十二聖護士のそれだって、信じてるからよ。
じゃあな、また来るぜ…………相棒。」
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