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「さて、覚悟は出来た?」
エリスは各々の顔を眺めながら言って、軽く息を吐き出す。不満ある奴わんさかねぇ。
まぁ仕方ないと言えるだろう。魔族と人間の共闘など前代未聞である。だが、これは大きな転機となってくれるはずだ。
「はいはい。アエアリスさん、そんな顔しないの。」
ジェミニアに言われて、じろりとアエアリスはその小さな少年を睨む。
「ヘィ、一々うるせーぞ。心配しねーでも、ちゃんとやる事はやる。」
信用した訳じゃねーがなと、アエアリスはエリスを一睨み。エリスは、はいはい、と軽く受け流す。
「……。」
とはいえ、流石に恐いわねとエリスは思う。この戦い、負ければ全て水の泡だ。散って逝った同胞達の思いも……。
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