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「俺は、」
と、巽も意見を言おうとしたものの、最後まで紡がれることはなかった。
「あー。巽。お主は言わずともよい。巽から聞いてもつまらん。寧ろ言うでないぞ。」
これは、未来を知ってるお前が言うな、ということだろう。
なんとなく除け者にされた気分で楽しくはないが、巽は素直にしたがった。
「朝倉は征服欲がありません。攻めてこない敵を無闇に恐れる必要はないでしょう。それに対し、浅井は若くして素晴らしい手腕の持ち主と聞きます。であれば、浅井と組むというのも悪くはないと思います。」
と、最後に藤。
蘭は、難しいしこと考えるの苦手だから、巽にお任せといって、軍義なのに考えるのを放棄している。
「ふむ。藤のみが浅井と組むと考えたか。なるほどのぉ。」
だが、それも普通であれば至極当然な選択とも言えた。
「皆の意見はしっかりと聞き遂げた。この議題は次に持ち越しとする。次じゃ!」
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