浅井長政

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「なっ!!」  巽はたまに思ったことをぽろっと漏らしてしまう、そのつぶやきがたまたま意図せずに出てしまっただけだったのだが、言われた相手は言った本人以上に狼狽した。 「な、何を唐突に言い出すんですか!」  わたわたとしながら顔を赤らめている。 「す、すまない。」  あまりの慌てすぎについ圧倒されてしまい、ついこぼしてしまうが、少し赤くして俯いて言っていては説得力にかける。  だが、それを見て逆に少しは落ち着いたのか、 「い、いや私が悪かった。急に騒ぎ立てて、すまない。」 と、今度は違う意味で顔を赤らめながら俯くのだった。
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