グレイシャル ラブ

3/6
前へ
/6ページ
次へ
「お前は?」 「…-内緒。」 ベッドに腰掛け、隣に視線をずらせば口が動いた。 「何か多そう。」 茶色に染められた短めの髪と、ぷっくり膨れた唇。 細いからだの割に大きな胸。 年齢どおりに、張りと高さのあるアルファベットで四番目の大きさだ。 「相変わらずはっきり言うね。」 拗ねたキミは、頬を膨らませ、怪訝な目で僕を見る。 顔を背けるようにベッドの反対側に視線を移し、そのまま体を倒した。 リカは微かに笑い、自分の方に視線を戻させる。 瞳はいきいきと濡れていて、目に光りを返してくる。 そのまま何かに引き寄せられるかのように、僕達は愛のない口づけを交わした。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

68人が本棚に入れています
本棚に追加