4人が本棚に入れています
本棚に追加
「ここに集まっている人はあのゲームの犠牲者なのか?」
仮にこの世界がそのようなシステムならここにいるみんなもあのゲームの犠牲者でここに集められているという可能性を考えてみての発言だった。
しかしそのオレの仮説はあっさりと崩れさってしまう。
「俺はゲームなんてしない!」
こうはっきりと述べたこいつは長い黒髪に長身な男だ。
身長は目測で180㎝はあるだろうか?
この男はゲームをしたことがないのなら間違いなく初めに考えた死んだあとの世界という仮説であっているのだろう。
そしてここに集まっている人たちはそれぞれ別の死に方をしたのではないだろうか?
その男以外にあと4人の人いた。
とりあえずみんなと自己紹介することとなった。
「オレの名前は幸村月。ユエって呼んでくれ。」
「俺は如月凪(きさらぎなぎ)だ」
先ほどの長い黒髪に長身な男だ。よく見ると右目を負傷しているようだ。
「・・・美月優(みずきゆう)」
このメンバーで唯一の女子である。体つきは細くて、顔は可愛い方・・・ってオレはなにをみているんだ?!
「わいは夜桜毓翔(よざくらいくと)や!よろしゅうな!」
あほ毛が特徴の男。さっきから少し混乱しているようだ。あと関西弁で話しているのが特徴か。
「俺は九条牙(くじょうきば)」
白い髪の男。目は赤いように見える。
「俺は名前を思い出せないんだ・・・翔ちゃんって昔呼ばれてたような気がするんだ。」
そして赤髪の男、髪型はポニーテールである。
オレは自己紹介が終わったのでみんなにオレの仮説について話してみることにした。
「みんな!落ち着いて聞いてくれ!恐らくここは死んだ後の世界だ!死ぬときのショックで記憶を失っている者もいるかも知れないが落ち着いてこの状況を理解してほしい。」
「そんなことよりわいはあいつのとこにいかなじゃないとあいつが!」
「・・・だ、大丈夫ですか?」
夜桜を心配している優。
やはりまだ夜桜という男は混乱しているようだ。
最初のコメントを投稿しよう!