2 視線

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――― 担任の話を聞いたあと、入学式に参加するため、体育館へ移動した。もちろん和泉と一緒に。 話しててわかった。 和泉は、みんなの視線を集めるほど可愛い。で、少し天然。でも、言いたいことははっきり言う、無邪気な子。 和泉は私のことを 「美人さん!カッコよくてスタイル良い!モデルみたい。あと優しくて笑った顔可愛い!でも実は、人見知りさん!」 と、最後意地悪っぽく笑いながら言った。 悪い気はしなかった。……最後を除いては。まぁ事実なのだが。 *** 入学式を終えて和泉と教室に戻ろうとしていた。 「あっ、あおくーん!」 和泉はいきなり、私達の数メートル先に居た男子に声をかけた。 「えっ?し、知り合い?」 「うん!雫も行こっ!」 「あっ、ちょっ」 ちょっと待って、と言う前に、腕を引っ張られて数メートル先にいる、男子の所へ連れて行かれた。
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