3 放課後

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*** 入学式を終えて、教室で担任・柳 奈緒(やなぎ なお)先生の話を聞いて、今日は下校となった。 私達の担任の先生はみんなからは奈緒先生と呼ばれることになった、まだ20代後半の若い理科の先生。先生2年目の新人先生で、担任は初めてらしい。 部活動の仮入部は、明日の新入生歓迎会の後かららしく、今日からは出来なかった。 その代わり、和泉、槻館くん、雲野くん、私の4人で遊んで帰ろうということになった。 もちろん発案者は、和泉と雲野くん。 ――― 4人で学校を出て、ゲーセンがある東町の方へ行った。 「ねっ、確かゲーセンの近くに、バスケコートあったよね?」 「ああ、あるよ。あそこオレの自主トレ場所!」 雲野くんは東町に住んでいるらしい。 「そーなんだ!ね、みんなバスケ部入るんだから、バスケしよ?」 入学式終わったあと4人で話しててわかったことがいくつかある。 私達4人は同じクラス。私の隣は和泉、私の前に槻館くん、私達とはちょっと離れた廊下側の一番後ろの席に雲野くんが座っている。 それから、槻館くんと雲野くんもずっとバスケをしていて、ここでもやっぱりバスケ部に入るらしい。 「いーね、楽しそう!碧、1on1しよーぜ」 「いーぜ。ぜってー負けねーけどな」 「はっ、臨むとこだ!」 もう二人の間に火花が散ってる。 「伶くん、あおくん強いよー?」 「弱いヤツとやるよりいいよ!そっちの方が燃える」 「でもその前にお昼ご飯食べてゲーセンねー」 「あははっ」
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