3 放課後

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――― くだらない話をしながら歩いて、ゲーセンの近くにあったファミレスに4人で入った。 ドアを開けると、カランカラーン と乾いた音が店内に響いて、店員が来た。 「いらっしゃいませ!」 笑顔で明るく元気な声で出迎えられた。 「何名様ですか?」 「4人です」 雲野くんが店員の問いに答えた。 「では、お席にご案内します。4名様入りまーす」 平日で、お昼の時間より早いからか空いているらしく、すぐに席に案内された。 入り口に背を向けた奥の席に雲野くん、雲野くんの前に私。私の隣には、もうお決まりと言ってもいいほどに和泉が座り、和泉の前は槻館くんが座った。 「ね~雫?何頼む?」 「私はー…じゃあ、これ」 私はメニューの一つ、1番好きなメニュー・『サーロインハンバーグ オリジナルソテー』を指差した。特にオリジナルソテーがハンバーグと合っていてお気に入り。 「この……『サーロインハンバーグ オリジナルソテー』?美味しいの?」 「ああ。私のお気に入りなんだ」 「へぇ!ねっ、オススメってない?」 「そうだな……あ、これは?」 どれどれ? と和泉が興味津々に、私が見ていたメニュー表を見て聞いてきた。 「これ。『2度焼きオリジナルハンバーグ オリジナルソテー』ここのオリジナルソテーはオススメだよ」 私がメニュー表の中の一つ、『2度焼きオリジナルハンバーグ オリジナルソテー』を指差して言った。和泉を見ると、ぱぁっ と顔を輝かせた。 「これ!私これにする!美味しそう!雫ありがと!」 無邪気に喜ぶ和泉を見て、私は微笑んだ。 「和泉ってこーゆうとこ初めてなの?」 「うん、初めてなの」
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