3 放課後

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――― 少しして料理が運ばれてきた。 「うわぁ……!美味しそー!!!いただきまーす!」 「旨そ!いっただっきまーす!」 「いただきます」 「……」 運ばれてきた料理に大喜びの和泉と雲野くん、相変わらず無口な槻館くん。 食べながらまた4人で話した。 1時間くらいファミレスにいた。そして私達はファミレスを出てゲーセンに向かっていた。 「あー、食った食った!」 「美味しかった」 「うん!すっごい美味しかった!そだ!雫、プリ撮ろーよ!」 「いいよ。でも私写り悪いんだよね」 「大丈夫だよー」 やっぱり女子は、ゲーセンと言ったらプリクラに行くことは決まっているのだろう。あまり撮ったことがないから少し苦手ではある。 「碧ー!太鼓の達人やろーぜ!」 「…たく、しょーがねーなぁ…」 「雫ー、あおくん達の勝負見ない?」 「ああ。やるのもいいけど、見るのもたまにはいいな」 「うん。あたしも勝負じゃなきゃ楽しんでやるー」 ドン ドドン カッ ドドン カッ ド ドドン カカッ ドドド ドン 「……ふっ」 「………っ」 勝負は結構な差があった。 結果は――――― 「あ゛ーーーーー!!!」 雲野くんの盛大な悲鳴が響いた。周りもいろいろな音楽が流れていて結構な騒音だけど、はっきりと聞こえた。どうやら槻館くんは凄腕の持ち主だったらしい。 「パーフェクトか」 「あおくんすごーい!」 「ま、こんなもんだな」 「くっそ……」 「ねぇ、槻館くん。次は私と勝負しない?」 「え?雫得意なの?」 和泉が驚いたように私を見た。 「ああ、実は…ね」 「時名と?……お手並み拝見、といきますか」 にっ と槻館くんが笑った。
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