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―――
少しして料理が運ばれてきた。
「うわぁ……!美味しそー!!!いただきまーす!」
「旨そ!いっただっきまーす!」
「いただきます」
「……」
運ばれてきた料理に大喜びの和泉と雲野くん、相変わらず無口な槻館くん。
食べながらまた4人で話した。
1時間くらいファミレスにいた。そして私達はファミレスを出てゲーセンに向かっていた。
「あー、食った食った!」
「美味しかった」
「うん!すっごい美味しかった!そだ!雫、プリ撮ろーよ!」
「いいよ。でも私写り悪いんだよね」
「大丈夫だよー」
やっぱり女子は、ゲーセンと言ったらプリクラに行くことは決まっているのだろう。あまり撮ったことがないから少し苦手ではある。
「碧ー!太鼓の達人やろーぜ!」
「…たく、しょーがねーなぁ…」
「雫ー、あおくん達の勝負見ない?」
「ああ。やるのもいいけど、見るのもたまにはいいな」
「うん。あたしも勝負じゃなきゃ楽しんでやるー」
ドン ドドン カッ ドドン カッ ド ドドン カカッ ドドド ドン
「……ふっ」
「………っ」
勝負は結構な差があった。
結果は―――――
「あ゛ーーーーー!!!」
雲野くんの盛大な悲鳴が響いた。周りもいろいろな音楽が流れていて結構な騒音だけど、はっきりと聞こえた。どうやら槻館くんは凄腕の持ち主だったらしい。
「パーフェクトか」
「あおくんすごーい!」
「ま、こんなもんだな」
「くっそ……」
「ねぇ、槻館くん。次は私と勝負しない?」
「え?雫得意なの?」
和泉が驚いたように私を見た。
「ああ、実は…ね」
「時名と?……お手並み拝見、といきますか」
にっ と槻館くんが笑った。
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