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***
4月――。
「ここが…涼瑞高校……」
今日は涼瑞高校の入学式。
満開の桜が爽やかな風に乗って
私の長い髪と一緒に頬を撫でた。
(そうだ、クラス表見てこよう)
門を抜けると私と同じ新入生が
大勢中庭に集まっていた。
みんな自分のクラスを知りたくて中庭にあるクラス表を見ていた。
(……これじゃ、いつ見れるかわかんないなぁ………)
クラス表の近くまでは来てみたものの、人がたくさん居すぎて全く字が読めない。
それから5分くらい過ぎた頃…。
(ちょっと空いた…)
少しずつ前に行くことが出来て、やっと1番前でクラス表を見ることが出来た。
(…私は……あった。…5組)
『1年5組27番 時名 雫』
クラス表にはそう書いてあった。
――――
自分のクラス・番号の下駄箱を探して、靴を履き替えて4階にある1年5組の教室に向かった。
そして
―――君と出会って、
私の運命が変わった―――――。
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