12人が本棚に入れています
本棚に追加
―――
ドドン ドドドカ ドカドドン カ ドドドドン カカドン ドカ ドン
「"むずかしい"……だよな……?これ……」
「……うん」
「互角かと思ったけど……」
「圧倒的…だね……」
曲が終わって結果が出た。
「ふぅ……」
「雫…パーフェクト……!?しかも全部"良"!?」
「す……っげぇ……!雫ちゃん、すっげぇー!!」
「あ、ありがとう」
和泉と雲野くんに、べた褒めされて少し照れる。
ゲーセンに来た時は必ず、友達が教えてくれた太鼓の達人をやっていたら、いつの間にか得意になっていた。
「あ…、あおくーん?大丈夫?」
「……マジかよ…」
私に負けた槻館くんは、あり得ないという顔で、近くにあったいすに座っていた。
「きっ、気分転換にプリ撮らない!?」
「そ、そーだよ!そーしよ!和泉ちゃん、さっすがー!」
槻館くんを見て焦った和泉と雲野くんは、とっさに言った。そしてぐいっ と和泉に腕を引っ張られた。
「行こ!雫」
「う、うん」
雲野くんは槻館くんの肩に腕を回して、プリクラ機がある方へ引っ張っていった。
「よっし、碧、行くぞっ!」
「ぐぇっ…おい伶……」
最初のコメントを投稿しよう!