3 放課後

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――― 今日入学式があったのか、プリクラ機のところには制服を着た生徒がたくさんいた。 「たくさん人いるな……」 「ねー。このプリ機使いたいんだけど、空くかなー?」 「空くまで待ってよ」 うん と和泉は頷いて、2人で話していた。 私達が並んでいる後ろで、槻館くんと雲野くんが楽しそうに話していた。ふと周りを見たら、近くにいた女の子達がこちらを見て何かを話していた。 「槻館くんって……」 私は、周りをきょろきょろ見ながら和泉に話しかけた。 「ん?あおくん?」 私の様子に気が付いたのか、和泉がああ と言った。 「昔からあおくん、モテモテだったからね~。今も相変わらずだけど」 ちょっと自慢っぽく楽しそうに言った。 「あおくんね、中2の時に好きな子いたんだ。小さい頃からずーっと一緒に居たから見ればわかったし、家も隣だから、あたし相談相手だったの」 でも、少し哀しそうな顔をして話し始めた。
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