3 放課後

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「それでね……。あ、空いた!あおくん、伶くん、空いたよ!」 「お、やっとか。」 雲野くんはにかっ と楽しそうに笑った。 和泉の話の続きが気になったけど、今は楽しもうと思った。 ――― 待っていたプリクラ機が空いて4人で入った。 「じゃあ1人100円ね!」 と言って和泉が用意していた100円を入れた。続けて私も100円入れた。入れた瞬間、ちゃらんっ と効果音が流れた。 「あいよ!」 「……ほら」 4人が100円ずつ入れたら、画面が変わった。 『画面をタッチして、撮影モードを選んでね!』 女の子の明るく可愛い声が喋った。それに合わせて和泉が画面を操作した。 『"ふんわり"モードに決定!次は明るさを選んでね!』 和泉は"おすすめ"と画面に表示されていたモードを選んで、明るさも"おすすめ"と表示されているものを選んだ。 『"おすすめ"の明るさに決定!撮影する背景を3枚選んでね!』 「雫!好きなの1つ選んで!」 「えっ?でも……」 「早くー!時間切れになっちゃう!」 「ど、どれでもいいの?」 「うん!」 既に2枚選んだ和泉に急かされて、適当に1つ選んだ。 『1枚目は―――』 「よし、撮るよ♪」 『それじゃあいくよ?さん、にぃー、いちっ』 パシャッ シャッターを切る音がして、たった今撮った写真が画面に映った。 「うわ…私顔引きつってる……」 「いー感じ!」 「どこが!?」 和泉が満面の笑みで言ったことに思わず反論した。 「いい表情してるね、雫ちゃんと碧!」 「「はっ!?」」 雲野くんの言った言葉に、槻館くんと被った。 「「あははははっ!」」 「……っ早く次撮ろっ!」 恥ずかしくなって2人から逃れようとした。 ――― 「よーし、落書きしよー!」 撮り終わって隣にある落書きコーナーに移動した。 和泉と私が落書きをすることになった。 「……よし、こんな感じかなっ?雫はどう?」 「私も出来た」 「じゃあ終了♪」 印刷出来るまで少し待って、出来上がったものを、待っていた2人のところに持っていった。 「出来たよー!はいっ、これは伶くん。こっちはあおくんの分っ♪」 和泉から受け取った2人は、今出来上がったプリクラを見た。 「あははっ!この碧ウケるっ!」 「んだよこれ!和泉だろ!?」 「あー、ばれちゃった?」 「あはは!」 プリクラを見て笑いながら、4人でゲーセンを出た。image=456521315.jpg
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