君と出会えて ~friend=partner~

１ 見た目と中身

―――

ガラッ、と音がして、教室の中にいた人がドアにいる私を見る。

(…うっ。な、なるべく、なら…あんま、こっち見ないでほしい…けど……)

心の中で思っていても、きっと、表情(かお)には出ていないのだろう。でも緊張していることに変わりはない。

そしてなぜか入ってきた時から、ずっとみんなからの視線を感じる――気がする。

(……と、とりあえず自分の席にいこ……)

黒板に書いてある自分の席を確認した。初めてだからか、席順が出席番号順に座るように書かれていた。

(えっと…私の席は……)

教室の中には６列・７席ずつあって、私の席は窓側から３列目、後ろから３番目の席と書かれていた。

(まぁ、いつもとあんま変わんないか…)

中学生の頃から真ん中の列だったから、特に気にすることなく、今確認した自分の席に向かった。