12人が本棚に入れています
本棚に追加
自分の席に着いた時、ガラッ、とドアが開く音がした。
やはり私が入って来た時と同じように、教室に居る人達が音のした方を見る。
私にずっと向かっていた視線も、全部ドアに視線がいった。
そして、視線の的だった私から、視線が外れて、ホッ、としながら私もドアを見る。
そこに居た子は――――
(っ!?超可愛い!!)
その子は身長150㎝くらい、細身で、髪は肩くらいまでのショートで、くせなのか肩のところで外側にはねていて――全体的に"ふわっ"とした子。
ドアの方を見た人達みんな、男女関係なく私が入って来た時と同じように、その子に釘付けだった。
私もその1人だった。
気が付いたらその子から目が離せなくなっていた。
私の視線に気付いたのか、その子は私を見て、―――目が合った。
にこっ と、笑って、自分の席を確認する為、前にある黒板に向かった。
(…か、可愛すぎる……)
女の子同士だけど、惚れちゃいそう…。
そんなことを考えていると―――
トン、と隣の席にカバンを置く音が聞こえて、ふと、隣を見ると―
(…っえ!?)
最初のコメントを投稿しよう!