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キャバで働く理由のひとつ、自分に自信を持つこと。
それは自然と持てるようになった。
毎日可愛いと言われ、ちやほやされ、もてはやされて。
あの時店長の言っていた言葉の意味が今ならわかる。
今のあたしは数ケ月前のあたしより確実に輝いている。
キャバの仕事には少なからず感謝している。
働かなければこんな風に変わることはできなかった。
しかし、最近は真面目に働く気を失っている。
石田さんから毎月100万貰っているせいで、以前のように夜の仕事をする気になれない。
営業も接客もどうでもよくなってしまった。
頑張らなくたって毎月石田さんからお金が振込まれる。
日に日にキャバで働く意味を失っていく。
客に対して態度は悪くなり、接客も手抜きになった。
指名で通ってくれていた客が次々に来店しなくなる。
中谷さんもそのひとりだ。
でも、別にかまわない。
まったく悲しくない。
来ないほうが楽だ。
だって待機していられるし。
時給×時間分だけ貰えればじゅうぶん。
努力なんて面倒だ。
柚希と2人でダラダラと働く。
それでも店を辞めなかった理由が、あたしたちにはあった。
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