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「実はひとりでキャバに来たのはじめてなんだよね。なんだか落ち着かないなあ」
ともくんは辺りをキョロキョロと見回している。
「大丈夫。緊張しなくてもあたしがいるよ」
何言ってんだ。
自分で突っ込みそうになった。
「指名被ってる?」
「ううん。被ってないよ」
「良かった。ずっと隣にいてもらえるんだね」
ともくんは嬉しそうに顔をくしゃくしゃにして笑う。
「最近まったくヤル気がなくて、営業してないんだ。だからともくんにも自分から連絡しなかったんだ」
事実をありのままに伝えた。
嘘をついても仕方ない。
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