3章

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「そっか。たしか愛人してるんだもんね」 「へ?」 ビックリして目を見開いてしまった。 持っていたグラスを持つ手が若干だが震えた。 どうしてそれを知っているの? いつ、誰に聞いたの? 開いた口が塞がらないあたしに、ともくんは続けた。 「青山さんから聞いたんだ」 青山さんって誰ですか? 「あの、青山さんて……」 「そうか!知らないよね。ごめんごめん。青山さんってのはこの間一緒に飲みに来てた人だよ」 ともくん以外の3人を思い浮べた。 ああ。 もしかして。 「あたしの友達がついていた人ですか?」 愛人のことは柚希しか知らないはず。  絶対に柚希がその青山さんとやらに話したんだ。
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